気持ちの昇華(2)

 

カウンセラーの先生に、自分の膨らんだ気持ちに手が付けられなくなってしまったことを打ち明けた。先生に何かを話すとき私はどんな話でもすぐに泣いてしまう。先生は私の言葉、気持ちを引き出して整理してくれる。自分でもわかっていない自分の状態を私に教えてくれる。

先生にも言われた。「ただ、本当に好きなんだね。」と。それと同時に、私は自分の気持ちに必死で蓋をしているから苦しいのだということも教えられた。様々な理由の中、彼を好きでいる状態はつらいと認識して、必死に好きじゃなくなろうとしていたのだ。好きじゃないと思おうとする行為が気持ちに蓋をするということだったのだ。

 

気持ちは抑制すると反動でかえってくる。気持ちを感じたら、そのまま素直に「そうだね」と受け取ってあげる。慣れていない考え方で難しかった。

 

定期的に出てくる彼への好きだという思いを素直に受け止めるよう努めてみた。最初こそ難しく、思い出すたびに泣いていた。涙全部貯めたら何ℓ分になるのだろうかと思ってしまうくらい泣いた。徐々に思い出す回数は減り、涙の量も減っていった。それと同時に苦しさは軽減されて、気持ちはちゃんと時間に比例して小さくなっていった。

 

つい最近、ふっと気が付いた。そういえば、あんまり思い出さなくなったなと。

思い出したら、もちろん今でも好きだ。でも、苦しい感覚ではなく、、、ただただ素直に好きなんだな。それだけ。もしかしたら一生変わらずに好きなのかもしれないと、つくづく思ってしまう